先輩:じゃあ、ここからは心臓を『工場』に例えて説明していくね。この方が仕組みが分かりやすいから。
新人:工場に例えるんですか?面白そうですね!
先輩:まず、この工場(心臓)には全体を仕切る『社長』がいるんだ。それが『洞結節』っていう部分。この洞結節が社長として工場全体に『電気信号』という『指示』を出して、動きのリズムを整えてるんだ。この指示があるから、心房と心室が正しい順番で働けるんだよ。
新人:社長(洞結節)の指示(電気信号)が順番を決めてるんですね!
先輩:そうだね。まず、社長からの指示を最初に受け取るのが『秘書』である『心房細胞』。そして、この秘書が働いているのが『心房』という『倉庫』だよ。秘書が働いて倉庫を管理し、『血液を受け取る準備』をするんだ。そして次に、その指示は『社員』である『心室細胞』に伝わる。この心室細胞が働いているのが『心室』という『出荷場』だよ。社員たちはその指示を受けて、『血液を全身に送り出す』んだ。
新人:倉庫(心房)が血液を受け取って、出荷場(心室)で血液を送り出すんですね!
先輩:その通り!でもね、この指示がただ順番に流れるだけじゃなくて、途中で『調整する役割』が必要なんだ。そこで出てくるのが『房室結節』という部分。この部分は工場で言うと『部長』だね。
新人:部長が調整役なんですか?
先輩:そう。部長(房室結節)は秘書(心房細胞)からの指示を一旦確認して、社員(心室細胞)がバランスよく動けるように調整するんだ。この調整のおかげで、工場(心臓)全体がスムーズに動いてるんだよ。
新人:なるほど。社長(洞結節)が指示(電気信号)を出して、秘書(心房細動)が指示を受け取り、秘書からの指示を部長(房室結節)が調整して、社員(心室細胞)が働いているんですね!
先輩:そうだね。心臓の動きって、この工場の仕組みがしっかりしてるからこそ成り立ってるんだ。この基本を押さえておけば、心電図を学ぶときにも役立つよ。
新人:心臓工場の全体像がつかめてきました!心電図の仕組みも楽しみです!
まとめ
工場(心臓)全体の流れ
1.社長(洞結節)が「工場(心臓)を動かすぞ!」と指示(電気信号)を出します。
2.秘書(心房細動)がその指示を部長(房室結節)に伝えます。
3.部長(房室結節)がその指示を整理して、社員(心房細胞)が効率よく働けるように調整します。
4.社員(心室細胞)が工場(心臓)の力を発揮して、製品(血液)を全身に送り出します。