アーチファクトとは一言でいうと「心臓以外の動きが記録に現れたサイン」です。


アーチファクトを先輩看護師と新人の会話風に説明

新人看護師

「先輩、この波形、なんだかおかしい気がします。これが“アーチファクト”っていうやつですか?」

先輩看護師

「そうだね。アーチファクトっていうのは、心臓の動きじゃない原因で心電図に現れるノイズのことだよ。たとえば、患者さんが動いたり、電極がズレたり、周囲の機械の影響を受けたりすると発生するんだ。」

新人

「なるほど。それってどんな波形になるんですか?」

先輩

「実際に見てみるのが一番だね。この波形を見てごらん。」

(アーチファクトが含まれた心電図波形の画像を挿入)

「ほら、これがアーチファクトの波形だよ。心臓のリズムに関係なく、ギザギザしていたり、不規則な動きが見えるよね。」

新人

「あ、本当に心臓の動きっぽくないですね。でも、これがノイズだってどうやって判断するんですか?」

先輩

「ポイントは、波形が心拍数と一致していないことや、突然乱れたりすることだよ。たとえば、他のリードを見比べて同じ箇所に異常があるか確認するのも有効だね。」

新人

「そうなんですね!もしアーチファクトが見つかったら、どうすればいいですか?」

先輩

「まずは原因を突き止めることが大事。患者さんの体動が原因なら、リラックスしてもらう。電極が外れていれば、しっかり装着し直す。それから、周囲の機器が影響しているなら、機械を離してみるといいよ。」

新人

「わかりました!気をつけて観察してみます!」


イラスト案

  • アーチファクトの原因説明部分
    → 患者さんが動いている様子や、電極が外れかけている場面をイラスト化。
  • 波形の種類を説明する部分
    → アーチファクト波形と正常波形を並べた比較イラスト(ノイズの特徴がわかりやすい図解)。
  • 対策の説明部分
    → 電極の貼り直しや、患者さんがリラックスしている様子を示すイラスト。

まとめ

アーチファクトの種類原因特徴対策
体動アーチファクト患者の動きや筋肉の緊張波形が不規則に乱れる、ギザギザの形状患者をリラックスさせる、体動を減らす
電極接触不良電極が外れかけている、接触面が汚れている波形が部分的に途切れる、不安定な動きが見られる電極の装着を確認し、貼り直す
機械的干渉周囲の電子機器や配線の影響一定のリズムで周期的なノイズが現れる電気機器を離す、適切なケーブル配置を確認
呼吸アーチファクト深い呼吸や動きが心電図に影響呼吸と一致するゆっくりした波が波形に混ざる呼吸を整えてもらい、必要に応じて短時間の呼吸停止を依頼

投稿者
アバター画像

管理人どんどん

はじめまして、管理人のどんどんと言います。 看護師11年目の循環器ナースです。 心電図がわからない新人、中途採用、病棟異動できた看護師さんに心電図を指導していますが、病棟勤務のため対面では十分に教える時間が取れないことから、ブログという形で心電図の見方を伝えられたらと思い始めようと思いました。ブログは初めてなので、少しずつ改善していこうと思います。長い目で見て頂ければ、徐々に良くなっていくと思うのでよろしくお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)