
こんにちは!現役循環器ナースのどんどんです。
「心電図って、なんか波がたくさんあって…何をあらわしてるのか意味不明…」って思ったこと、ありませんか?
でも安心してください。
実は、心電図が見てるのは“心臓の電気の流れ”だけ!
しかも注目するのは、P波・QRS波・T波の3つの波形が中心なんです。
この3つの波形の意味がわかれば、
「心電図ってなんとなく読めるかも?」って感覚がつかめてきます。
初心者さんでも大丈夫!一緒にがんばっていきましょう!
目次
まず結論からいきましょう!
心電図で注目する3つの波形をまとめると、こんな感じです。
波形 | 表していること |
---|---|
P波 | 心房が収縮している |
QRS波 | 心室が収縮している |
T波 | 心室が回復してる |
1回分の波形を見てみると…

この中に「動く→休む→次の準備」が全部詰まってるんです!
じゃあ、それぞれの波形について、ゆるっと見ていきましょう〜。
P波:心電図のスタート合図!
P波が出てる=心房が「よし、いくぞ!」って収縮してる合図です。

そう。P波があるだけで、「心房がきちんと動いてる」って確認できます。

わたしの波形にはP波いないの〜。おやすみ中かも?ふふっ♪
まずはここを見るのが、心電図の第一歩です!
QRS波:心室のメインイベント!
心室が全力で動く瞬間、それがQRS波!

オレが出たら、心室フルパワー!しっかり全身に血を送るぜ!

QRS波は一番大きな波形。それだけ心室の収縮はエネルギッシュなんです。
QRS波は、単体でも大事ですが、その前後の間隔もとっても重要。
「PQ間隔」と「RR間隔」の2つを見ることで、電気の通り方やリズムの安定性がわかります!
PQ間隔ってなに?
PQ間隔は、P波の始まりからQRS波の始まりまでの間のこと。
ここがスムーズ=電気がちゃんと心房から心室に届いてるよ!ってこと。
ちなみに、5マス以内(0.2秒以内)が正常の目安です。


え〜、このスキマにも意味あったの!?知らなかった〜

とっても大事ですよ。長すぎたりするのは要注意です。
PQ間隔が5マスを超えて長くなったり、徐々に長くなっていくような波形は、
別の種類の不整脈の可能性もあります。
このあたりの詳しい話は、また別の記事で紹介しますね!
RR間隔ってなに?
RR間隔は、QRS波とQRS波の間=リズムの安定感を見るポイントです。
ここが等間隔ならリズムは安定、バラついていれば不規則ということになります。


わたし、リズムをバラバラにしちゃうから…RR間隔もめちゃくちゃなの。ふふっ♪

やっぱりキミだったか…。だから心電図がカオスになるんですよ。
RR間隔がそろっている=安定した拍動。
RR間隔がバラバラ=不規則な拍動。
P波と同じくらい大事なので、必ずチェックしておきましょう!
T波:心室のお昼寝タイム
T波は、心室が“次に動くためのエネルギーを回復している時間”を表しています。
専門的には「再分極(さいぶんきょく)」と呼ばれます。

再分極って…なんかもう名前からして無理なんだけど〜〜!?

安心してください。簡単に言えば、“QRS波くんがしっかり休んでる時間”なんです

オレ、仕事したから一旦休んでくるわ〜。次の出番までエネルギー補給な!
T波は見た目はふんわりしていて地味ですが、実はとっても大切。
動いたら休む、T波はまさに心室の“お昼寝タイム”です!
STってどこ?実はここも超大事!
T波のちょっと前にある「ST部分」も、めちゃくちゃ重要です!
STがPQ間隔と同じ高さ(基線)にある=心臓が安定してるサイン。


このSTが上がったり下がったりしてると、心臓の血流がやばいかもしれません。
ST部分は、あとで出てくる「ST変化」にもつながる超重要ポイント。
ここで“正常なST”を知っておくと、あとの理解がスムーズになりますよ!
まとめ:心電図は「電気のリズム」を読んでるだけ!
P波 → QRS波 → T波
この流れに、PQ間隔・RR間隔・ST部分を加えると、
心臓の「始まり・動き・休み・テンポ」全部見えてくる!

うぅ〜、なんだか覚えることいっぱいで…頭パンクしそう〜〜!

大丈夫。ひとつずつ覚えていけばいいんですよ。焦らず、リズムよく!
今回はここまで!おつかれさまでした〜
完璧じゃなくていいんです。ゆっくり覚えていきましょう!
ぼくが出てたら、心房がちゃんと動いてるってことだよ〜♪