この記事では、杉山裕章先生の本『心電図のみかた、考え方』を参考にして進めていくよ。
目次

ねえサイナスくん、もし心電図でSTが変化してるかも?って思ったら、どうすればいいの?

いい質問だね!今回は“ST変化を見つけたときにどう動くか”について話していこう!
① まずは“前と比べる”!

まず大事なのは、以前にとった12誘導心電図があれば、その波形と比べて変化があるかどうかを見ることなんだ

なるほど!今の波形だけじゃなくて、前と比べるのがポイントなんだね

そう。で、そのときに比べる基準は2つ──“電位の基準線とST部分”か、もしくは“電位の基準線とJ点”だよ

あ、前に勉強したやつだね!

そうそう。迷ったら、この2つを思い出して比べてみるといいよ


- 以前の12誘導と比べて変化があるかどうかを確認
- 基準は 基準線とST部分 or J点
② 変だと思ったら即・相談!

でもサイナスくん、もし間違ってたらどうしよう…恥ずかしいな

大丈夫!たとえ間違っててもいいんだよ。患者さんに何か起きてからじゃ遅いからね。違和感を覚えたら、すぐに先輩や医師に相談することが大事なんだ

なるほど…間違っててもいいなら、勇気を出して聞いた方が安心だね!
- 「変かも?」と思ったらすぐに相談
- 間違っても大丈夫、相談することが一番大事
③ 自信をつけるカギは“グループ”

でも正直、怖い先輩とかに聞くのはちょっと緊張するなぁ…

そういうときこそ、自信を持てるように“12誘導心電図のグループ”を意識してみるといいよ

グループ?

12誘導は大きく4つのグループに分けられるんだ。例えば“この誘導で変化があるかも”と思ったら、同じグループの波形も見てみる。もし同じグループでも変化が出ていれば、本当にST変化かもしれないって確信が持てるんだ

なるほど!グループで見れば精度が上がって、自信を持って相談できそう!

さらにグループを意識すると、“心臓のどの場所で変化が起きているか”もなんとなく分かるんだ。そうすれば相談するときも、より説得力を持って伝えられるよ

それなら相談もしやすくなるね!
- グループで確認すれば 変化に気づきやすく、相談もしやすい
- 同じグループに変化があれば信頼度アップ
- 部位の推測もできて説得力が増す
今回のまとめ

じゃあ今回のポイントをまとめるね!
- 以前の12誘導と比べて ST変化があるかどうかを見る
- 基準は 電位の基準線とST部分 or J点
- 違和感があれば すぐに相談!間違っててもOK
- 判読に自信を持ちたいなら 12誘導をグループで確認
- グループで見ると 信頼度が上がり、心臓のどの部位かも推測できる

わぁ、だいぶ整理できた気がするよ!…でもその“4つのグループ”って、どうやって分けるの?

じゃあ、次回は“12誘導が見る場所”を詳しく見ていこう!

今回もおつかれさまでした〜!
ST変化は“気づくこと”が何より大事です。難しく考えすぎなくても大丈夫、“あれ?”って思えたらもう一歩前進してますよ。
次回はいよいよ“12誘導が見る場所”の話。気楽に読みに来てくださいね、お楽しみに〜!

こんにちは!
看護師歴12年目、現役循環器ナースのどんどんです。
このブログでは、心電図が苦手な看護師さん向けに、心電図の参考書を読む前の参考書をコンセプトに1記事5分程度で読めるように、やさしく・わかりやすく解説しています!
今回は 「ST変化を見つけたらどうするの?」 をテーマに解説していきます。