この記事では、杉山裕章先生の本『心電図のみかた、考え方』を参考にして進めていくよ。
目次
12誘導と波形の形の関係

ねえ、サイナスくん、12誘導心電図の波形って、なんで全部形が違うの?

そうだね。結論から言うとね、12誘導心電図は、心臓をいろいろな角度から見ているから波形が違うんだ。

いろんな角度から見てるってどういうこと?

エーエフちゃん、音楽のライブに行ったことある?

あるよ!ミセスとか、あんまりチケット取れないけど行ったりするよ。

そのとき、場所によってアーティストの見え方って変わらない?

そりゃ変わるよ。近くの方がよく見えるし、遠くだったら双眼鏡を使わないと見えないくらいだしさ。

12誘導心電図の波形も同じ。心臓を12方向から見ているから、波形の形も12種類それぞれ違うってこと。

なるほど、ライブの席の位置で見え方が変わるのと同じってことか!

そうそう。だから12誘導心電図は、心臓のライブ映像を12台のカメラで同時中継してるようなものなんだ。
今回のまとめ

じゃあ、今回の内容をまとめるね!
まとめ
- 12誘導心電図は、心臓を12方向から見ている
- 見る方向によって、同じ心臓の動きでも波形の形が変わる
- イメージはライブを12台のカメラで同時中継しているようなもの
そのカメラ、どこから見てるの?

話してて思ったんだけどさ…じゃあ、その12台のカメラはどの位置から見てるの?

いい質問だね。それぞれのカメラ(誘導)は、心臓の前・下・横の3方向に分かれて配置されているんだ。そして、それぞれの方向から心臓の動きを観察している。これがわかると、波形を見たときに“どの場所に異常があるか”がすぐに想像できるようになるよ。

“そのカメラってどこから見てるの?”って思ったら、**『12誘導心電図入門③:12誘導が見る場所』**をぜひ見てほしいな。位置関係がわかると、波形の意味がグッと見えてくるよ。
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こんにちは!
看護師歴12年目、現役循環器ナースのどんどんです。
このブログでは、心電図が苦手な看護師さん向けに、やさしく・わかりやすく解説しています。
今日は、12誘導心電図の波形が全部違う理由について、ざっくり説明していくよ〜!