今回は、**心電図検定や臨床で役立つ「12誘導心電図の見方」**について、
初心者にもわかりやすく解説していきます。
12誘導って、項目が多くて「何から見ればいいのか分からない…」って思うことありませんか?
でも、順番にチェックすれば大丈夫!
この記事では、読む順番の「4番目」=Q波のチェックに注目して、
異常Q波の見つけ方とポイントをわかりやすくまとめました!
目次
Q波に異常はない?
「Q波」って、心電図の中ではちょっと地味な存在に見えるかもしれません。
でも実は、過去に心筋梗塞を起こしていたサインかもしれない、大事な波なんです!
ただし、「Q波がある=即アウト」ではありません。
Q波は出る場所によっては正常なこともあるので、しっかり見分け方を知っておくことが大切です!
Q波チェックのポイントはこの4つ!
ポイント①
V1〜V3にはQ波は出ない!
ここにQ波があったら、それは異常Q波です!
ポイント②
aVRのQ波はスルーでOK!
aVRにはもともとQ波が出やすいため、ここは気にしなくて大丈夫です。
ポイント③
1mm未満の小さいQ波は正常範囲
V1〜V3以外の誘導では、幅・深さが1mm未満のQ波が出ていることがあります。
これは生理的(正常)なQ波なので、問題ありません。
ポイント④
ⅢやaVLに単独で出てる異常Q波は、そこまで気にしなくてOK!
ただし、注意したいのは「グループでQ波が出ている場合」です。
- 下壁:Ⅱ、Ⅲ、aVF
- 側壁:Ⅰ、aVL、V5、V6
これら**“壁ごと”にまとめてQ波が出ている**ときは、
**過去の心筋梗塞の可能性あり!**と判断しておきましょう。
今回のまとめ
① V1〜V3のQ波 → 要注意(異常Q波)
② aVRのQ波 → 気にしない
③ 1mm未満のQ波(V1〜V3以外)→ 正常範囲で見られることあり
④ Ⅲ・aVLの単独Q波 → 気にしない
⑤ 下壁(Ⅱ・Ⅲ・aVF)や側壁(Ⅰ・aVL・V5・V6)にグループでQ波がある → 要注意(過去の心筋梗塞の可能性あり)

Q波って、出ていい場所とダメな場所があるんだよ。特にV1〜V3にQ波が出てたら要注意!

へぇ〜、見た目は地味なのに、実は“過去の黒歴史”を暴いちゃうタイプなのね。怖っ!

しかも“下壁”とか“側壁”でグループで出てると、心筋梗塞の既往を疑うんだ。

ふふふ、静かに爆弾抱えてるタイプってことね…嫌いじゃないわ♪
今回はここまで!おつかれさまでした〜
完璧じゃなくていいんです。ゆっくり覚えていきましょう!
こんにちは!
循環器ナース歴9年目、看護師歴12年目のどんどんです!