今回の記事は、
心電図検定3級の取得を目指している看護師さんに向けた内容です。
心電図検定3級に向けて
何から・どの順番で勉強すればいいのかを、
「失敗しにくい5ステップ」に分けて解説していきます。
- 心電図検定3級・4級くらいのレベルに挑戦しようと思っている人
- 心電図検定の問題集を見たけれど、12誘導ばかりで戸惑った人
- 何から勉強を始めればいいのか分からず、手が止まってしまっている人
- 基本的な12誘導心電図の読み方を、順番立てて知りたい人
学習段階では、
杉山裕章先生の『心電図のみかた、考え方〈基礎編〉』 と
『2級/3級 心電図検定 公式問題集&ガイド』
を参考にして進めていきます。

心電図のみかた考え方[基礎編]

心電図検定公式問題集&ガイド

よーし、心電図検定3級の問題集、解いてみよっと!


……え? 12誘導ばっかりじゃない?
全然わかんない……

エーエフちゃん、どうしたの? なんだか顔色悪いよ?

心電図検定3級の勉強をしようとしたんだけど、
全然分からなくて……

なるほどね。
じゃあ今回は、心電図検定3級の勉強方法を5ステップで説明するよ
心電図検定3級で出てくる問題のレベルは?

ねえサイナスくん、
心電図検定3級って、どのくらいのレベルなの?


メディカルプロフェッショナルって、なんかカッコいい…!

- 12誘導心電図の基本的な所見
- 危険な不整脈
- 臨床現場でよく出会う不整脈の心電図

実際に公式の問題集を見ても、
だいたいこのレベル感だね

なるほど…
じゃあ、めちゃくちゃ難しい読影までは求められないんだね

そう。
だからこそ、基本を順番に押さえることが大事なんだよ。

でも、どうやって勉強すればいいの?

大丈夫。
これから、失敗しにくい5ステップで勉強方法を説明するね。
心電図検定3級|失敗しにくい5ステップ

まずは、失敗しにくい5ステップをまとめて説明するね
- 基本波形を覚える
- 12誘導を見る上での基本用語を覚える
- 12誘導心電図の読み方を覚える
- 問題を反復して解く
- 足りない知識を補う

こうやって順番が決まってると、何からやればいいか分かるね!
ステップ① 基本波形を覚える

まずはここ。3級は“基本波形”が土台になるよ

基本波形って、どのくらい覚えればいいの?

だいたい20種類くらいだね。
それに加えて、3級でよく出る特殊波形が4種類あるよ。
基本波形(20種類)+特殊波形(4種類)
- 洞調律
- 洞頻脈
- 洞徐脈
- 洞不整脈
- 心房細動
- 心房粗動
- 心房期外収縮(PAC)
- 心室期外収縮(PVC)
- アーチファクト(ノイズ)
- 心静止(Asystole)
- 心室頻拍(VT)
- 心室細動(VF)
- トルサードポアンツ
- 洞不全症候群
- 1度房室ブロック
- 2度房室ブロック(ウェンケバッハ)
- 2度房室ブロック(モビッツⅡ型)
- 3度房室ブロック
- 発作性上室頻拍(PSVT)
- 房室接合部調律
〈3級でよく出る特殊波形〉
- WPW症候群
- 異所性心房調律
- ブルガダ症候群
- 早期再分極

うわっ、けっこう多いね……
こんなに覚えられるかなぁ……

全部を完璧に覚えなくていいよ。
まずは波形の名前を見て、その特徴が思い浮かべばOK

なるほど。そのくらいならできるかも……

問題は選択肢形式だし、
波形の特徴が分かりやすく出ている問題が多いからね。

完璧に覚えなくてもいいって分かると、ちょっと気が楽になるね!

基本の波形の特徴を覚えておくだけで、
問題はかなり解きやすくなるよ。

そういえば、ペースメーカー波形とか、
病態を予測する波形は勉強しなくていいの?

そういう波形は2級を受けるときには出てくるけど、
3級の問題にはあまり出ないんだ。
まずは3級に必要なところを優先して、
余裕があったら勉強するくらいの気持ちで大丈夫だよ。
- 基本波形は約20種類+特殊波形4種類
- まずは波形の名前から特徴が思い浮かべればOK
- 完璧に読める必要はない
- 特徴が分かりやすい波形が出題されやすい
- 基本波形を押さえるだけで問題はかなり解きやすくなる
- ペースメーカー波形や病態予測は3級では優先度低め
- まずは3級に必要な範囲を優先して勉強する
ステップ② 12誘導を見る上での基本用語を覚える

次に、12誘導でよく出てくる“基本用語”を知っておこう。

問題を見てると、
初めて聞く用語が出てきて、それでよく分からなくなるもんね……
〈軸・胸部誘導の考え方〉
- 右軸偏位
- 左軸偏位
- 不定軸
- 移行帯
- 時計回転
- 反時計回転
- R波増高不良
〈虚血・再分極・電位〉
- 異常Q波
- 冠性T
- 陰性T
- テント状T
- QT延長
- QT短縮
- 高電位
- 低電位
〈伝導・負荷〉
- 右脚ブロック
- 左脚ブロック
- 左房負荷
- 右房負荷

うわ……
全然知らない言葉ばっかだー……

ここも、最初から完璧に覚える必要はないよ。
問題を解きながら、
何度も反復して少しずつ覚えていけば大丈夫。
知らない言葉が減るだけでも、
12誘導の見え方が変わるよ!
- 12誘導は用語を知っているかどうかが大事
- 完璧な理解はまだ不要
- 説明を読んで意味が分かればOK
- 用語が分かると、問題文で迷いにくくなる
ステップ③ 12誘導心電図の読み方を覚える

いよいよ12誘導を読んでいくよ。
実はね、12誘導には“見る順番”があるんだ

これ知りたかったやつだー!
12誘導を見ると、どこから見ればいいの?って、
ずっと疑問だったんだよね。

12誘導の勉強を始めたばかりなら、みんなそうだよ。
ただし今回は、心電図検定3級が目標だから、
臨床みたいに細かく読む必要はないんだ。

えっ、どういうこと?

臨床では、何の波形か分からないから
見落としがないように、順番に全部チェックするんだ。
でも心電図検定3級は選択肢がある試験だから、
そこまで細かく読まなくても解ける問題が多いんだ。

なるほど。
選択肢に出ている波形を意識して見ていけばいいんだね。

そう。
それに、詳しく読みすぎると時間もかかって、
制限時間内に終わらないこともあるからね。
だからここでは、簡易的な読み方を基準にしよう
心電図検定3級向け|簡易的な12誘導の読み方
- 心拍数を確認
- RR間隔(整・不整)を見る
- P波を見つける
- P–QRSの順番になっているか確認
- 異常Q波の有無
- QRS波の太さを確認
- ST変化がないかを見る
- PQ間隔が正常か確認
この流れを基本にして、
- 電気軸
- 移行帯
- QT間隔
- 電位の高さ
などは、必要に応じて確認すれば大丈夫だよ。

じゃあさ、
臨床で使うような全部をチェックする読み方は、
どうやって勉強すればいいの?

いい質問だね。
実はね、
看護師が臨床で12誘導を判断する分には、
この簡易版で十分なことが多いんだ。

どうして?
もっと細かく読めたほうがよさそうだけど……

看護師の仕事はね、
医師みたいに波形から病気を診断することじゃないからだよ。
それよりも、
今すぐ対応が必要な危険な波形かどうかを判断できることが大事なんだ!

なるほど……
細かく診断するよりも、
患者さんの状態をみて動くことのほうが優先だもんね!

でも、
医師のようにさらに詳しく・本格的に読むやり方を勉強したいなら、
それはちゃんとした参考書で学ぶのがおすすめだよ。

気になる…!
たとえば、どんな本がおすすめなの?

うん、例えばこんな本だよ👇

心電図のみかた、考え方【基礎編】

読み方だけは確実に身につく心電図

こういう参考書なら、
最初から順番に読み方を身につけたい人向けに、
分かりやすく解説してあるからオススメだよ!

まずは簡易版で慣れて、
余裕が出てきたらそういう本に挑戦するのもいいね!
ステップ④ 問題を反復して解く

ここからは、知識を定着させるフェーズだよ

いよいよ問題集だね!

うん。
12誘導に慣れるには、
とにかく多くの心電図を見て、
間違った問題や、わからなかった問題を
「どこでつまずいたのか」確認していくのがポイントなんだ。
やることはシンプル
- 心電図の問題を繰り返し解く
- 間違えた問題は、
「どこでつまずいたか」を確認する
つまずきポイントをチェック
- 波形が分からなかった?
- 用語が分からなかった?
- 12誘導の読み方で迷った?

間違えた理由をちゃんと見直すってことだね!

そう。
ただ答えを覚えるんじゃなくて、
“何が足りなかったか”を知るのが大事だよ。
ステップ⑤ 足りない知識を補う

最後は、足りない知識を補うステップだよ。

①〜③で覚えたことだけじゃ、
足りないところも出てくるよね。

そうなんだ。
①〜③で土台はできているけど、
問題を解いてみて初めて気づく弱点もあるからね。
- 苦手だと感じた波形
- 混乱しやすい用語
- 12誘導の読み方で迷った部分

なるほど……
この手順でいけば、迷わずに勉強できそうだね。

うん。
まずは完璧に覚えようとしなくて大丈夫だよ。
それよりも、
少しずつでも、継続して学ぶ習慣をつけられるといいね!
- 弱点は問題演習から見えてくる
- 問題を解きながら、足りないところを補うのが効率的
- この手順で進めれば、勉強の迷子になりにくい
今回のまとめ

心電図検定3級は、
難しい12誘導の読影力や完璧な理解を求められる試験ではないんだ。
- 基本波形を覚える
→ 名前と特徴が思い浮かべばOK - 12誘導で使う基本用語を覚える
→ 説明を読めば意味が分かる状態を目指す - 12誘導心電図の読み方を覚える
→ 簡易的な「見る順番」を身につける - 問題を反復して解く
→ 間違えた理由を整理する - 足りない知識を補う
→ 弱点を効率よく復習する

こうして整理すると、
何をすればいいかがちゃんと見えるね!

うん。
あとは無理せず、続けられるペースで積み上げていこう!
心電図検定3級は、
心電図を学ぶための“ちょうどいい入り口”なんですが、
いきなり問題を解き始めると、
12誘導を読む上での用語や順番が分からず、つまずきやすいんですよね。
でも大丈夫。
まずは焦らず、土台から一つずつ積み上げていけばOKです。

では今回はここまで!
おつかれさまでした〜
完璧じゃなくていいんです。
ゆっくり覚えていきましょう!

















こんにちは!
循環器ナース歴9年のどんどんです。