前回は、心臓の中で誰がどんな仕事をしているのかを学びました。
今回は、
「P波って何?」
「QRS波ってよく聞くけど、結局どういう意味?」
そんな疑問を解決するために、心電図を読むために最初に覚えておきたい基本ワードを学んでいきましょう!
最初はアルファベットがたくさん出てきて難しく感じるかもしれませんが、一つひとつ見ていけば大丈夫です。
一緒に学んでいきましょう!
目次
最初に覚えたい5つのポイント
心電図を勉強すると、必ず出てくる5つの文字があります。
P・Q・R・S・T
この5つです。
「うわ、アルファベットばっかり……」
と思うかもしれませんが、ここだけは頑張って覚えてしまいましょう!
まずは、それぞれが心電図のどこのことを指しているのか見てみましょう。

- P:小さな山のことをPと呼びます。
- Q:一番大きな山が始まる、最初のくぼみをQと呼びます。
- R:一番大きな山の頂上がRです。
- S:大きな山を下りきったポイントをSと呼びます。
つまり、大きな山は、「Q・R・S」この3つのポイントでできています。
- T:最後にある、なだらかな山がTです。
この
P・Q・R・S・T
という5つのポイントは、心電図を読む上で必ず使う言葉になります。
まずは場所だけでも覚えてしまいましょう!

この言葉って、これから何度も出てくるの?

そうなんだ!
だから最初に覚えておく必要があるんだよ!
心電図はどうしてPから始まるの?

ところで、なんで”P”から始まるの?
Aからじゃダメだったの?
実はこれ、多くの人が気になるポイントなんです。
結論から言うと、
特別な意味はありません。
理由には諸説ありますが、有力な説の一つとして、
今後新しい波が見つかったときに名前を付けやすいよう、アルファベットの真ん中あたりである「P」から使い始めたと言われています。
つまり、
「そういう名前なんだな」くらいで大丈夫です。
意味を考えすぎず、そのまま覚えてしまいましょう。
心臓の動きと一緒に覚えよう!必ず覚えたい8つのワード

PやQの場所は分かったよ!
でも、このポイントにはどんな意味があるの?

いい質問だね!
実は、それぞれのポイントには心臓が動いている様子が記録されているんだ。一緒に見ていこう!
ここからは、P・Q・R・S・Tを使った重要な言葉を紹介します。
① P波

Pのポイントにある小さな山のことをP波といいます。
これは
心房が動いたこと
を表しています。
以前登場した「心房スタッフ」が仕事を始めた合図ですね。
② PQ間隔

P波からQまでの平らな部分を
PQ間隔
といいます。
ここでは、
房室結節が心房と心室のタイミングを調整しています。
サブリーダーの房室結節が、
「はい、次は心室のみんなお願い!」
と指示を出している時間ですね。
③ QRS波

Q・R・Sの3つのポイントを合わせた一番大きな山を
QRS波
といいます。
これは
心室が動いたこと
を表しています。
心室は全身へ血液を送り出す一番力仕事なので、大きなエネルギーを使います。
そのため、心電図でも一番大きな山として現れるのです。
④ ST部分

SからTまでの平らな部分を
ST部分
といいます。
ここは
心室が動き終わって、休憩に入るまでの時間
を表しています。
この部分に異常があると、
- 心筋梗塞
- 狭心症
などの重大な病気が隠れていることがあるため、とても重要です。
⑤ T波

Tのポイントでもある
なだらかな山を
T波
といいます。
これは
心室が休憩(回復)している状態
を表しています。
大きな力仕事を終えた心室が、
次にまた元気よく動けるようにエネルギーを回復しているイメージです。

実は心房にも休憩する時間があります。
しかし、心房が休憩するときの電気はとても小さく、
ちょうどQRS波の大きな電気に隠れてしまうため、
心電図では見ることができないんです。
⑥ PP間隔

P波から次のP波までの間を
PP間隔
といいます。
これは
心房が1回動いて、次に心房が動くまでの時間
です。
⑦ RR間隔

とんがり山(QRS波)の頂上であるRから次のRの頂上までを
RR間隔
といいます。
これは
心室が1回動いて、次に心室が動くまでの時間
を表しています。
心拍数を計算したり、不整脈を見つけたりするときによく使われる、とても大切な間隔です。
⑧ 基線

T波が終わってから次のQのポイントまで続く平らな線を基線といいます。
この線が心電図の「高さの基準」になります。
例えば、ST部分が基線より上にあるのか、下にあるのかを見ることで、
心臓に異常が起きていないかを判断することができます。

名前は分かったけど、もう忘れちゃいそう……。

今はそれで大丈夫!
今日は『聞いたことがある』くらいで十分だよ。
この先の記事でも何度も使うから、一緒に復習しながら覚えていこう!

じゃあ、焦らず勉強していくよ!
今回のまとめ

お疲れさまでした!
今回は、心電図を勉強するうえで必ず登場する「P・Q・R・S・T」の5つのポイントと、8つの基本ワードについて学びました。
最初は覚えることが多く感じるかもしれませんが、一度に全部覚える必要はありません。
まずは、
- P・Q・R・S・Tが心電図のどこのことを指しているのか
- P波、QRS波、RR間隔などの8つの基本ワードがあること
この2つがあることを知れれば十分です。
これから先の心電図の勉強では、今回学んだワードが何度も登場します。そのたびに復習しながら、少しずつ覚えていけば大丈夫ですよ。

次回は、心電図を読むための基礎編のラストです!
基礎編のラストでは、心電図が記録されている用紙の見方について学んでいきます。
心電図の用紙には、たくさんの小さなマス目が描かれています。実は、このマス目には大切な意味があるんです。
また、そのマス目を使って心拍数(1分間に何回心臓が動いているか)を計算する方法も、一緒に学んでいきます。
この内容を覚えれば、いよいよ実際に心電図を読んでいく準備は完了です!
次回も一緒に楽しく学んでいきましょう!























こんにちは、どんどんです!